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Case Study

事例

データサイエンティスト養成講座を受講し、よりクリアなデータ管理を実現

支援内容

デジタル人材育成

株式会社tb innovations

株式会社tb innovations

業種
投資運用業/コンサルティング
事業内容
スタートアップ企業などへの出資を行うコーポレートベンチャーファンドの運営、国内外投資先スタートアップ企業の事業支援、事業コンサルティング、新規事業発掘
データサイエンティスト養成講座を受講し、よりクリアなデータ管理を実現
  • 課題

    • 日々の案件に関するデータ管理が手探りで行われており、整備と効率化が求められていた
    • 投資候補企業を評価する上で必要なIoT、AI、ビッグデータなどの技術について、専門的知識の理解度がメンバー間で不均衡だった
  • 施策

    • データサイエンス養成講座を社員が受講
    • グループ全体でのOffice研修の実施
  • 効果

    • 自社アプリケーションでのデータ管理を開始し、データに基づくマーケット分析、投資先の評価および管理、投資意思決定の迅速化が実現した
    • スタートアップの事業内容に対する理解度が深まり、社内外や投資先とのコミュニケーションがよりスムーズに行われている
  • 今後の展開

    • データ利活用やAIなどを用いて業務効率化のさらなる向上を目指す

導入に至った経緯

我々はコーポレートベンチャーキャピタルを通じて、新しい事業やサービスを生み出すことをミッションとしています。成長が期待できるスタートアップ企業と連携し、既存事業の強化や新規事業の創出を目指しております。

当時、我々の業務では、産業領域の調査や投資先の発掘から検討、実行、ポートフォリオ作成までのプロセスを遂行する中で、データドリブンな案件の管理体制の構築が課題でした。設立から間もなかったので、ファンド運営のプロセスやデータ管理の整備が手探り状態であり、効率的な運用と合わせて、投資家であるホールディングスに対する適時情報開示や透明性も求められていました。また、それと同時に、グループ会社への有望なマーケットや関連企業分析などの情報提供もミッションの一つでした。

さらに、昨今ではAIやIoTを活用したサービス事業を営むスタートアップ企業が増えており、投資検討の際にその分野における基礎知識が必要とされていましたが、メンバーによって知識レベルのバラつきがありました。あまりにも知識不足であると、取引先とのコミュニケーションの中でせっかくの投資機会を取りこぼしてしまうリスクがあると考えていました。

全社員でデータサイエンティスト養成講座入門編を受講

こうした課題の解決の糸口になればという思いで、全社員(投資のフロントメンバーと管理部門の合計6名)でデータサイエンティスト養成講座の入門編を受講しました。受講の決め手としては、ワークスアイディは教育サービスだけを提供しているわけではなく、実務としてデータサイエンスの技術をさまざまな取引先へ提供しており、豊富な経験や成功事例をフィードバックし講座として展開されているという点です。その実務に即したプログラム内容に魅力を感じました。

また、実用的なデータ整理や分析の手法、ビジネスにおけるデータ利活用の基礎について学び、社内の課題解決への第一歩となることを期待していました。受講メンバーを社内のデータサイエンティストにするという目的はありませんでしたが、基礎から応用まで幅広くカバーしていらっしゃるので、初心者でも基本的な考え方から勉強できるのだなと安心して受講できたこともよかったです。

実践的な演習でデータサイエンスの基礎を学習

一般的なセミナーでは一般論に偏った講座になりがちかと思いますが、ワークスアイディのデータサイエンティスト養成講座で講師を担当されている方は実際に大手企業のデータサイエンスの支援をされており、業務効率化やデータ利活用の高度化などの実績に基づいた説明があったので、非常に参考になりました。「実例ではこういうようなことで使っています」という具体的な情報があるとないでは、イメージのつきやすさが全然違うし、実務にどうやって活かしていこうかということを考えやすかったです。

演習では、実際のビジネスデータを加工したサンプルデータを使用して、データ分析の基本手法やハンズオンセッションにトライしたのが非常に実践的で印象に残っています。また、実務の応用方法について、講師の方と受講メンバーがディスカッションを行い、それぞれの異なる視点やアイディアを共有できたのも面白かったし刺激になりました。我々の職業柄というのもあるのかもしれませんが、メンバーから講師の方に対して「これってこういうことですか?」と積極的に質問が出ており、単純に一方的に講義を受けるよりもインタラクティブに進められた点がよかったと思います。講師の方からも積極的に対話を促していただき、初学者でも講義中の心理的安全性が保たれているように感じました。

投資プロセスの管理アプリケーションの運用が可能に

投資先の候補についてマクロな情報を収集し、複合的に分析、そしてそのインサイトから投資判断、という作業をしているのですが、データサイエンティスト養成講座の受講後、投資プロセスの管理アプリケーションを独自に作って運用するようになりました。案件ごとに「今は投資段階じゃないけど、後でもう一回コンタクトを取ってみたい」とか「~月になったら投資検討のタイミング」とか細かい情報があり、それが100件、1000件と積み上がってくると、それらの情報が埋もれてしまうという状況でした。そういった取りこぼしがなくなるように、詳細なデータも管理していきましょう、という計画が受講後のミーティングで動き出して、アプリケーションの運用が始まったのです。我々は日々そのように案件を発掘し、投資先の管理・支援をしていく中で、具体的な活動についての情報をホールディングスに対してレポーティングしなければいけません。レポート作成は手作業で行っていましたが、講座で学んだデータ管理の知識をベースとして、アウトプットを省力化することもできました。案件ごとの情報やプロセスの透明性が向上したことで、レポートの質もより高くなったと思います。

日々テクノロジー関連の課題に向き合っているメンバーは、講座内容の吸収力も高かったので、投資検討がかなりスムーズに進んでいっているように思えます。我々の投資先のポートフォリオの中ではAIやビッグデータを取り扱うスタートアップ企業が多いため、事業内容を理解する際に講座での学習内容が活きていると感じています。

また、東京貿易グループ全体でもワークスアイディのOffice研修を受け、今まで使いこなせていなかったPower Appsなどを積極的に活用していきましょうという社内の流れもありました。経営データのアウトプットをより見やすく改善したり、都度アップデートしていくことによってデータの精度を見直したり、各社で工夫して取り組んでいます。

今後の展開

新しい技術がどんどん進歩していますが、それを使いこなせるかどうかで効率化のスピード感が全然違ってくると思います。我々も、それらのツールを自分の業務に取り入れていくことで、しっかりと自分の手足を伸ばし、それぞれの対応領域を広げていきたいと考えております。社内外のデータを有効活用し、投資機会のより高度な分析にも活かせるよう、業務効率のさらなる向上を目指していきます。

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